琉球大学工学部工学科 機械コース

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Q&A

入試関係

Q:AO入試はどのように対策すれば良いですか?

A:AO入試は面接重視で,受験生の個性,専門への意欲,コミュニケーション能力等を判断しますので,明るく元気よく面接できるようにして下さい。一方,大学での講義についていける基礎学力を有しているかを判断するため,機械工学で用いる数学と物理の基礎学力を問う口頭試問を行いますので,数学と物理の代表的な例題は解けるよう,しっかりと対策して下さい。なお,数学Ⅲは本コースにおいて必須の科目ですが,履修途中と思われますので,現時点では出題範囲外としています。

Q:推薦入試Ⅱはどのように対策すれば良いですか?

A:推薦入試では,本コースへの意欲を問うため,志望動機,将来計画,個性等を中心に面接を行いますので,元気よく答えて下さい。センター試験は3教科(数学,理科,外国語)となっていますので,しっかりと対策して下さい。一高校からの推薦人数の制限はありませんので,多くの受験生の応募をお待ちしております。

Q:一般入試はどのように対策すれば良いですか?

A:前期日程はセンター試験(5教科),個別試験(数学,物理)となっています。後期日程はセンター試験(3教科:数学,理科,外国語)のみで,個別試験はありません。数学と理科の配点が高いので,数学と理科を中心にしっかりと対策して下さい。また,いずれも調査書(評定平均値)を点数化して評価しています。

Q:特別入試で過卒生は受験できますか?

A:AO入試は一般入試と同様に過卒生でも受験可能です。推薦入試Ⅱは専門高校を卒業後1年以内であれば受験可能ですので,センター試験対策をしっかりと行って下さい。なお,推薦入試Ⅱでは専門高校出身枠(2名)を設けています。

Q:志望コースに配属されますか?

A:特別入試(AO,推薦Ⅱ)は志望コースに出願して合否を判定しますので,合格者は志望コースに配属されます。機械工学コースへの志望が決まっていれば,特別入試(AO,推薦Ⅱ)での受験をお勧めします。一般入試では工学科全体の一括入試となっており,出願時に工学科全7コースの志望順位を記入します。これは従来の受験より,受験生の選択のチャンスを広げたことになっています。2017年度入試では,全体の90%以上が第3志望までのコースに配属されたので,ある程度志望通りに配属されたと思います。なお,入学時の配属コース名は合格通知書に同封して通知されます。

Q:機械工学コースにはどのような学生が集まりますか?

A:自動車,飛行機,ロボット等のものづくりに興味があり,将来それらに関係する仕事に就きたいと考えている学生が多く集まります。ほとんどの学生は普通高校出身の学生です。また,学生全体の約50%が沖縄県出身者,約25%が九州地区出身者,残りの約25%が九州以外の出身者です。海外からの留学生も数名在籍しています。興味,指向性が近い学生が,いろんな地域から集まるため,いろんな話が聞けて楽しい大学生活を過ごせると思います。

授業関係

Q:新しいコースになって何が変わりましたか?

A:工学部は近年著しく進歩している技術革新に柔軟にかつ迅速に対応できるように,2017年4月から新しい教育システムに移行しました。新教育システムでは1学科7コースとなったため,工学共通科目が充実しました。また,他分野の専門知識を積極的に習得するため,工学融合科目を導入し,一つの専門分野に偏らず,幅広く工学分野の専門知識を学べるようになりました。さらに,グローバル化に対応できるリーダー的人材を育成するため,大学院を含めた6年間一貫教育プログラム(グローバルエンジニア(GE)プログラム)を設置しました。

機械工学コースでは,従来の機械システム工学科を発展的に継承し,機械工学の基幹分野を中心に学んでいきます。本コースの教育カリキュラムでは,ものづくりに関する科目を初年次から高年次にかけて体系的に学べるようになっています。具体的には機械の設計に必要な力学分野,材料学・加工学分野,流体分野,熱分野,制御分野を講義で修得し,加工学実習で機械工作の実務を学び,最終的には,これらの知識を統合して,機械設計製図を行います。4年次では各分野に分かれて卒業研究を行います。本コースの特色ある科目として,以下の科目を新設しました。

表:特色ある講義科目の一例(新設)

新設科目名 授業内容
亜熱帯材料学 亜熱帯天然資源である植物繊維,キチンキトサン等の構造と,加工・化学修飾による工業材料としての利用。また,糖質資源由来のポリマーの精製・加工プロセスと天然資源との複合材料に関する講義を行う。
機器構造学 機器を製作するための基礎知識として構造物の強度解析の問題を講義した後,実用に結びつく実際の機械(例えば,自動車,航空機,船舶等の構造)の概要を示す。
高速空気力学 高速空気力学は,急激な気体の膨張や超音速流れを扱う。このような流れは特に航空機の機体やエンジンの内部・外部において顕著に表れるので,飛行機にかかわる分野では極めて重要な知識である。
物質移動工学 拡散の基本的概念,分子拡散とフィックの法則,対流拡散,異相界面拡散,総括物質移動係数等について学ぶ。これらは,発酵食品製造や酒造プロセス工学などの基礎をなすものである。
その他,航空工学,基礎メカトロニクス,ロボット工学等の新設科目があります。

授業科目一覧はこちらを参照(授業科目一覧)

その他の教育上の特色として,学生からの意見を反映する教育改善システム,少人数教育,数学の補習授業,指導教員制等があり,学生のサポート体制を整えています。

Q:授業はどのようなものがありますか?

A:機械工学の5分野(材料力学,材料加工学,流体工学,熱工学,制御工学)の基礎を全般的に学びます。これらの座学を主に行いますが,加工学実習,実験,設計製図,CAD,プログラミング等の実習や演習系の授業も充実しています。詳細は授業科目一覧で確認して下さい。

Q:実習系は工業高校出身者が有利ですか?

A:はい,その通りですが,実習系科目は一部であり,本コースでの授業は機械工学の基礎(理論)を学ぶための座学が中心です。基礎をしっかり身につけることでその応用(実践)が可能になると考えます。座学では数学や物理を基礎としていますので,高校でしっかりとした基礎学力を身につけていることが大切です。普通高校出身者がほとんどですので,加工学実習では細心の注意を払い,安全教育を徹底的に行いますので,初心者でも安心して実習を行うことができます。

進路関係

Q:卒業後の進路はどのようなものがありますか?

A:従来の機械システム工学科の進路が参考になります。卒業生の約70%が就職,約30%が大学院進学となっています。詳細は本コースのホームページ等の進路情報で確認して下さい。就職後の仕事内容は,主として機械の設計,メンテナンス,営業等ですが,設計を希望する学生が多いです。就職先は各種機械系分野の他,材料,エネルギー,電気機器,IT,食品,医療・福祉機器等幅広く,選択肢が多いです。公務員に就職する学生も多くいます。機械工学はあらゆる産業の基幹となる重要な学問分野であるため,就職先のニーズも高く,様々な分野で活躍できます。

Q:大学院へ進学できますか?

A:卒業生の約30%が大学院へ進学しています。ほとんどの学生が引き続き本コースの大学院へ進学しますが,他大学(旧帝大や地元の大学等)の大学院へ進学する学生も数名います。本コースでは機械工学の幅広い専門分野(材料,熱流体,制御等)を学びます。学部は様々な特色がある琉球大学で学び,将来進みたい専門分野が確定した段階で,大学院進学を目指しても良いと思います。

Q:卒業したら機械を直せるようになりますか?

A:工業系の専門学校とは異なり,各種機械のメンテナンスの実習はほとんどないので,卒業しただけでは修理ができるようにはならないと思います。機械工学の基礎を座学中心で学びます。基礎を身につけることでその後の応用につながります。機械の構造や作動原理を理解していれば,どの部分が故障しているかの検討は可能だと思います。卒業後にはあらゆる機械の設計(デザイン)を目指す学生が多いです。

Q:取得できる資格等はありますか?

A:大学卒業時に取得可能な資格等として,高等学校教員免許(工業)があり,数科目の教職科目を履修することで取得可能です。また,大学在学中に取得可能な資格等として,機械設計技術者(3級)があり,教員有志による試験対策講座を行い,学生をサポートしています。その他機械系の資格等(一部,実務経験が必要)が多数ありますが,本コースの科目内容をしっかりと身につけておけば,取得可能と思います。

大学生活関係

Q:サークル,先輩や学生同士の交流はありますか?

A:スポーツ系,文科系,いろんなサークルや同好会があります。自動車部もあります。やりたい人は本気で,楽しみたい人はのんびり楽しむことができます。また,1年次と3年次に行う研修旅行もあります。これらの活動を通して学生間の交流は可能ですが,積極的に参加する必要があります。

Q:経済支援等はありますか?

A:入学料免除や授業料免除の制度があります。また,成績優秀者は授業料免除となる制度もあります。各種奨学金(日本学生支援機構(旧日本育英会),琉球大学後援財団,地方公共団体・民間の奨学財団等)もあり,積極的な活用を検討して下さい。

Q:宿舎・アパートの賃料等の相場はいくらですか?

A:学寮(千原寮)はキャンパス内の工学部に近い場所にあり,日常生活は非常に便利です。全て個室で,広さは一般棟9[m²],諸経費は寄宿料・維持費・高熱水料をあわせて月額1~1.5万円程度です。また,混住型棟12[m²]は月額1.5~2万円程度です。詳細は大学のホームページ等でご確認ください。一般のアパートやマンションの賃料の相場は,工学部周辺において,1ルームで3~4万円台(駐車場含),2DKで4~6万円台(駐車場含)の価格帯が多いです。他の大学周辺に比べても非常に安い物件が多くなっています。また,大学内には学生食堂や売店が複数あり,大学周辺にもコンビニ,スーパー,ドラッグストアや飲食店が多数あります。琉大構内を発着する路線バスや高速バスのバス停(琉大入口)も琉大北口近くにあり,生活環境は整っています。

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