Emacsで漢字変換が遅い ⇒ anthy-accept-timeoutを1に
ずっーと使い続けていたMule上のCannaから、サーバOSの入れ替えでEmacsに変わっちゃって漢字変換もどれが何やらわからず使っていて(set-input-method “japanese-anthy”)でAnthyになっていたのだが、漢字変換の候補一覧が出るのが遅いのに閉口していた。
サーバ設定の失敗のせいか、あるいは英語圏Emacs側で漢字変換を行なおうとしている内部的な事情かと思って、我慢して使ってきたのだが、ふと「emacs anthy 遅い」で検索したらそのものズバリの解決策が出てきた。
なんと、単にバージョン判定のミスだったという…。
Anthy側に2007年にチケットが出されている?ようだが、まだ改善されてねーの???なんじゃこりゃ。
最終更新が2009年のanthy-9100hで止まっているもよう…。
- Anthy – Wikipedia
- 採択期間終了後も活発に開発が継続されていたが、2007年10月29日現在では、主要開発者による開発は終了されている[1]。
設定としては、下記を~/.emacsに書き込んでもいいが、サイト全体として対応したほうがよさそうなので、/usr/share/emacs/site-lisp/site-start.d/anthy-init.el へ以下を追記し動作を確認した:
(if (>= emacs-major-version 22) (setq anthy-accept-timeout 1))
やっとこれで作業効率が少し上がるわ…。
配布元のファイルではanthy.el中で
(defvar anthy-accept-timeout 50) (if (string-match "^22\." emacs-version) (setq anthy-accept-timeout 1))
とEmacsバージョンの22にマッチした場合のみanthy-accept-timeoutが1となっていて、それ以降のバージョンに対応できていない。
皆さん、個別に対応されているようだが、大元を更新するわけにはいかんのか??
RPMのanthy-elパッケージもとりあえずの最新版の9100hを元にしているようだ。
開発情報を探していたら以下のAnthy-devページが見つかった。
最新版と思われる9100h-25でも更新されていなかった。
以下、パッチ
--- anthy-9100h-25/src-util/anthy.el.old 2015-06-12 22:06:07.650371463 +0900 +++ anthy-9100h-25/src-util/anthy.el 2015-06-12 22:07:16.890370892 +0900 @@ -58,3 +58,3 @@ (defvar anthy-accept-timeout 50) -(if (string-match "^22\." emacs-version) +(if (>= emacs-major-version 22) (setq anthy-accept-timeout 1))
今後も他の不具合も出てきそうなら、仕方ないので他の漢字変換に乗り換えてということになる(とは言っても、まだ配布されている以上、上記の不具合はなんとか修正したほうがいいとは思うが)のだが、何があるんだろう。最近のもので検索をかけるとskkなのかな?
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