本同窓会は2008年に
50周年を迎えました

会長あいさつ

機械工学科の発展を祝して

機械工学科同窓会

会長   真喜志一輝(23期)

この度、同窓会の会長就任にあたりご挨拶申し上げます。

同窓会設立は、昭和33年6月14日に機械工学科の前身である実用工学科修了生(10名)と、機械工学科第1期生(13名)で発足しております。

早いもので本会も今年で58年と半世紀以上の長い歳月が経ち、会員数も3900名を超える大きな組織へと発展を遂げています。これもひとえに、設立当初の先輩方及び歴代正副会長はじめ事務局の多大な苦労とご尽力の賜物だと思います。同窓生は、官公庁はじめ、あらゆる分野の産業で同窓生が活躍し、産業や工業技術の発展に寄与しており、今やその活躍は沖縄のみならず日本全国そして海外にも広がっております。

機械工学科は、那覇市松川の那覇エキステンションセンターに始まり、1955年に機械工学科となりましたが、当初は農家政学部の一学科で、2年後の1957年に土木工学科と電気工学科が設置され、学部名も農家政工学部と改められ、その後理工学部、工学部と発展してきております。

松川から首里キャンパスに移った後は、農家政ビルや美術工芸ビルで他学科との併用を経て守礼の門隣の機電ビルに落ち着き、西原キャンバスに移ってからは工学部本館ビル(現2号館)エネルギー機械工学科設置によるエネ機ビル(現4号館)そして機械システム工学科への改組に伴う1号館への一部移転し、その歴史は各期により学んだキャンパスや風景が違い、様々な思い出があるかと思います。

国立大学が2004年の法人化に伴い、大学には自主・自立が要求され、教育や研究、社会貢献だけでなく、経営面を含めた努力が求められてきていると思います。同窓会の目的は、「会員相互の親睦、並びに琉球大学機械工学教室との親密なる連携のもとに、工業技術の発展に寄与することを目的とする」であります。今こそ、教職員の先生方と同窓会の連携が必要になってきているのではないかと思います。

経営面の強化を図るためには、社会が要求している研究やニーズの調査、社会貢献に必要なものが何か等その意味で、各分野で活躍している同窓生からの情報や大学側との連携は機械工学科の発展にお役に立てるのではないかと思います。本同窓会と教職員の連携をとるためにも、まず同窓会の活性化に力をいれていかなければならないと思っています。

同窓会の年間事業を改めて、ご紹介致します。

まず、在学生へ同窓会のPRも含め、支援事業として、合宿研修、卒業記念駅伝工場見学、九州卒研発表会、機階設計技術者試験、キャリアガイダンス謝恩会等、多くの行事への支援(補助)をおこなっております。

同窓生の親睦を目的として、同窓会会員間の交流活動や合同同期会の主催や関東支部への補助事業等に取り組んできております。同窓会はあまりにも大規模化し、又世代も半世紀以上という世代間の離れが大きすぎると同窓会への愛着がどうしても薄れているのではないかと思い、世代間の年齢を感じさせない事業をどうしたらいいかを考えたところ、今回、同窓会主催ではありますが、卒業年度ごとにテーブルを準備し同期会形式をとった合同同期会を開催したら、多くの方が参加しやすくなるのではないかと思い企画しました。

同期の方と懇親するのが主目的ですが、恩師の先生方や、先輩や後輩とも見つけやすく気軽に挨拶できる雰囲気ではなかったのではないかと思います。お蔭様で第1回目は100人余りの多くの方に参加頂きました。今まで、同窓会は2年に1回開催という事業で、出張や用事で1回欠席すると4年後にしか参加できず、又、もし出席しても、同期の人や知り合いが、あまりいないのではないかという不安があったと思います。

又、同窓会活性化事業で、各期の懇親会に5人以上の参加がいれば補助金を出すというユニークな事業もおこなってきました。これらの活性化事業は継続しつつ、皆様からの同意が得られれば今回から合同同期会を毎年同時期(10月頃)に開催場所を変えず、会員の皆様にわかりやすく、参加しやすい同窓会(合同同期会)を毎年企画していきたいと思っております。又、今後本土企業にいっている方の参加しやすくなる為に、毎年同時期開催とし、開催日を年度初めに決定し、早く決めることができれば、本土にいる方が、出張や旅行をその日に合わせて来沖し同期の方や恩師の先生方、に会いやすい同窓会(合同同期会)になるのではないかと考えております。

60周年まで後2年と、又大きな節目に迫ってまいりました。気軽に参加できる同窓会、すなわち同窓会に来たら、常に同期の人と会え、語らいができ親しみのもてる会にしていけたらなと思います。又、前役員からの引継ぎですが、同窓生の知識や技術や技能を大学側や在学生に伝える関わりをもっと増やし、早く構築していきたいと考えております。アイデアや技術を大学側や学生に講演や情報交換会などで伝え、産官学が協力しあって工業技術の発展に寄与できたらと思います。

琉球大学機械システム工学科の益々の発展と、同窓会会員皆様の、ご健勝で益々活躍されることを祈念いたします。