流体工学分野
屋我実 教授
空気の流れが速くなり、音速に近づくと空気の弾力いわゆる空気の圧縮性が現れて様々な問題が起こる。例えば飛行機などはその最も影響を受ける場合であるが、その他に工業的な分野では高速で流れる空気を使った冷却や、高速フレーム溶射などにおいてもこの空気の圧縮性は無視できず、それによる熱伝達への影響も考えなければならない。
そこでこれらの問題を明らかにする事を目的として7気圧コンプレッサで高圧空気を発生させ、これを平板に衝突させながら流れ場可視化や衝突板の温度、圧力を測定する実験を行っている。またこのような流れ場を詳細に調べる方法として、3次元数値シミュレーションも行っており、この計算結果と実験結果を比較すると同時に計算による新たな装置の開発の可能性も検討している。