材料加工分野
柴田信一 教授
- 天然繊維複合材料の開発および評価。天然繊維と生分解性樹脂による複合材料の評価・強化メカニズムの解明および実用化における問題点の解決を目的として研究を行っている.
- ポリ乳酸原料ラクチドの合成と精製に関する研究.光学異性体であるラクチドの半連続合成において,光学純度を低下させず,スズ触媒使用量を少なくする研究を行っている.ラクチドの精製についても,エネルギー,溶媒使用量の少ない精製法の開発を行っている.
- ポリ乳酸原料乳酸の精製.ポリ乳酸原料である乳酸の精製について,電気透析,膜分離を介さない,極めて省エネルギー的な手法において,有機酸分およびプロセス数の少ない乳酸精製法の開発を行っている.
- 高温耐性菌による無滅菌乳酸発酵.高温耐性菌により乳酸の無滅菌発酵における効率化研究を行っている.スクロースを原料とし,乳酸転換率が高く,光学純度100%,発酵速度の極めて速い菌のスクリーニングを行っている.
- バガス繊維プロピレン材料の開発.繊維としては極めて安価であるものの,コンポジットとしては成形性が低い,バガス繊維を表面処理することにより,マトリックスとの界面密着性および臭気発生を抑制により高品質植物繊維複合材料としての実用化を進めている.
神田康行 准教授
射出成形や放電プラズマ焼結より作製した複合材料の機械的性質の解明について実験と数値計算の両面から研究をおこなっている.